our business
私たちのビジネスの全体像
-
01課題整理
クライアントの現状と
要望を把握する -
02市場調査
ブランドの
ポジショニングマップ
競合分析 -
03ターゲット選定
ポジションをふまえた
ターゲット選定 -
04プロモーション
戦略どのような
プロモーションを
実施していくか -
05各種
クリエイティブの
作成グラフィックデザイン
Webデザインなど

global
style
ブランド立ち上げから手掛けた
オーダースーツ店のブランディング
client info
名称 | グローバルスタイル |
---|---|
業種 | オーダースーツショップ |
店舗 | 大阪船場に一店舗、東京神田に一店舗 |
概要 | 店舗立ち上げから参加、現在も継続中 |
URL | http://www.global-style.jp/ |
課題
- 生地問屋から生まれたため顧客をイチから開拓しなければならない。
- 市場と競合他社の現状を知り、他社との差別化を図る。
- リアルターゲットを設定し、情報を届けるためのビジュアル制作&プロモーション展開。
- オーダースーツの古臭い、堅苦しいといったネガティブなイメージを払拭。
- 生地問屋の強みを活かした、選べる生地の豊富なバリエーションをアピール。
戦略
市場調査を行い、ブランドのポジショニングマップを作成しました。当時のオーダースーツ市場は、価格帯が高価と安価の2極化だったため、その中間にポイントを設定。リアルターゲットはセレクトショップで買い物をするおしゃれに敏感な20〜30代の男性にし、ビジュアルは外国人モデルを起用したファッショナブルなイメージで展開。ターゲットに情報を届けるためにHPを作成し、リスティング広告に力を入れて認知度が高めていきました。
さらに気軽なトライアル商品からベビーユーザーまで網羅するバリエーション豊かな商品群であることを提案。パンフレットやHPで豊富な生地のバリエーションや手軽なオーダーシステムであることを視覚的にわかりやすく表現し、新しいオーダースーツファンの獲得を狙いました。


クリエイティブ
各ブランドのオーダースーツを紹介するパンフレットや、新店舗をオープンする際のチラシのほか、入社案内なども制作しました。オーダースーツに興味のあるファッションに敏感な男性が手に取るようなデザインであることはもちろん、紹介するブランドの雰囲気も感じられるようにしています。入社案内は、わかりやすく、かつオーダースーツ業界に興味のあるオシャレな層が読みたくなる作りにしました。


berry-B
berryB Bag ができるまで
そして、これから
究極にこだわったショップバッグを
デザインしてきたからこそ生まれた
「berry B Bag」のサービス
弊社が運営する「berry B Bag」は、これまでのショップバッグ業界とは一線を画す、デザインや仕様に特化した新しいサービスです。
また、デザイナーの職能を活かしたビジネスとしてこれからの社会で生き残っていくためのデザイナーの在り方を変革するプロジェクトです。
こだわりに時間を費やす日々
「DRIVE inc.」を立ち上げた頃は、死ぬほどデザインがすきで、クライアントから預かった予算をいかにデザインに還元できるか?と言うことばかり考えていました。
弊社は2003年に設立し、アイデンティティやプロモーションツール、パッケージなどグラフィックデザインを基軸に、多岐にわたる制作物を手がけてきました。
紙や仕様にこだわり、見る人が驚くクリエイティブを実現するために、頭から血が出るほど考え、時間を費やす日々。時には前例のない印刷を施し、インクが乾かないなど想定外のトラブルに見舞われることもありましたが、「DRIVE inc.」のデザインに対する思いに共感してくれるクライアントからのオファーは年々増えていきました。特に制作物の依頼で多かったのが紙袋。ヘアサロンのヘアケア商品を入れる紙袋や、化粧品メーカーのショッピングバッグなど、持って歩いていると気持ちが上がる、これまで見たことがないようなデザインを提案してきました。

ヘアサロンへ提案したヘアケア商品を入れるショップバッグは、中の商材が透けて見えるユポ紙という紙に、持ち手は紙の質感とバランスが取れるよう、縄とびに使うチューブを採用しました。ユポ紙はノリが付かないので両面テープで接着するなど、ほとんどが手作業です。もし今「berry B Bag」に同じ仕様のショップバッグの依頼がきたら断るかもしれないくらい、手間もコストもかかった仕様でした。サンプルを一つつくるのは簡単ですが、量産することを前提に考えてこだわりのものづくりをしなければいけません。
改めて振り返ると、この時のプロセスから得た知識と経験が、これまでにないショップバッグのネット通販事業を生み出すことに繋がっていきます。
モノではなくデザインを売る
理論と実践から生まれた berry B Bag
「berry B Bag」の運営は、2010年にコンサルティング契約をおこなっていた紙加工製品製造メーカーから相談をいただいたのがきっかけでした。「新しい市場開拓のチャンスがないものだろうか?」という話を受け、ネット通販を提案しましたが採用に至りませんでした。提案内容に確信があったので、デザイナー独自の視点からショップバッグ業界に新しい新風を起こしてみようという意気込みで自分たちでスタートすることに。当時どこの紙袋屋さんも片手間でしかネット通販をやっていませんでした。紙袋は消耗品なので需要がなくなることはない。プロモーションコストも年々下げていける。ネット通販をはじめることは理論上で勝算がありました。
しかし、初年度の売り上げは30万円と思うように伸びず撤退することも考えました。その話を尊敬するクライアントの社長にしたところ、返ってきたのは「ぜったいに辞めるな」という言葉でした。「井戸は何本も掘ることができない。掘り続けることで水が湧いてくることがわかっているのであれば頑張ったほうがいい」と。
その言葉のおかげで私たちは再び気持ちを奮い立たせ、WEBサイトの在り方を見直しました。専門知識がなくても手軽にオーダーメイドの紙袋が注文できる仕組みや動線は、これまで多くのWEBサイトを手がけてきたからこそ誕生したものです。SEO対策にも力を入れたことでお客さんが増え、2年目には紙袋事業を軌道にのせることに成功しました。今では売り上げの大半を「berry B Bag」が占めています。
安売りしかしていなかった業界の中で、デザインや袋のバリエーションを充実させるという付加価値をつけたことが成功した要因のひとつではないかと思います。デザイナーがつくりたいものをつくるのは難しい。数々の仕事で身をもって経験してきたからこそ、デザインという強みを活かしながら気軽にショップバッグがつくれるサービスが完成しました。このショップバッグ事業には、ブランディングデザインの仕事で培ってきたアイデアや技術が詰め込まれているのです。

受託のループから脱却する
デザイン思考のビジネスモデル
現在「berry B Bag」は東京と大阪にショールームを設け、実物を見ながらショップバッグデザイナーからアドバイスを受けられるサービスを行なっています。取引工場は制作やコンサルティングの仕事で足を運んだ国内外の工場を中心に、日本に30社、海外に40社あり、お客さんの納期、仕様、価格といったニーズに合わせて選定できるのも強みです。
私たちは日本のデザイン制作会社のほとんどが受託という現状を脱却したいという思いがありました。デザインもできてホームページもつくることができる。印刷会社や加工会社と一緒にモノをつくることができる。ゼロから新しいものを生み出せる力は、ビジネスという土壌で無限の可能性を秘めていると思っています。
現在「DRIVE inc.」で働くスタッフは12名。デザイナーのほか、プログラマーやコーダー、窓口業務のスタッフも全員デザインができます。そして今後は経営もできるデザイナーを育てていくことが課題の一つです。
経営センスをもったデザイナーが増えることで、日本のデザインレベルはもっと上がると思っています。デザインは形状を考えるだけではなく機能を考えることが重要です。受け取った人や利用する人がどういう行動をするのかを考えることがデザインだからです。デザイン思考のビジネスモデルが増えることで、日本の未来は明るい方向へ変わっていくと信じています。
